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【ラノベ】 魔法少女を忘れない (集英社スーパーダッシュ文庫) [ラノベ]

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集英社スーパーダッシュ文庫『魔法少女を忘れない』を
購入して読了したので感想など。

魔法少女というタイトルから軽めの話を想像するかもしれませんが
どちらかというと『銀ふわ』や『しにバラ』のようなシリアス系に近いかも。

というか、魔法少女という割りには劇中で魔法を使うようなことはありませんし。
魔法少女と題打ってるのに、魔法がメインではないというちょっと変わった切り口です。

では何がメインなのかというと。
それは読んでのお楽しみということで。

全体的なストーリーとしては、序盤はマッタリしているのですが
中盤で転機が訪れ、終盤に向けて急展開という流れです。

ただ、最後の最後で盛り上がりに欠けるような気がしましたが。
ちょっと説明がくどかったかなと。

最後まで読んでちょっと残念だったのは、北岡くんがみらいさんを引き取った経緯が
説明されないことですね。

どういう経緯でこうなったのか。
お母さんが何を思って連れてきたのか。
謎に包まれたままです。

この作品を読んで最も印象に残ったのは、
「人は人間関係を築く中で、人からよく見られようと演者になる」
ということです。

千花さんは北岡くんから好かれたいがために北岡くんにウケの良かった人格を演じ
みらいさんも北岡くんから好かれたいがために北岡くんにウケの良かった仕草を演じる。

北岡くんが望んでいることではないのですが、
なぜ彼女たちは執拗に北岡くんの好みに合わせるのか。

それは北岡くんのことが好きだから。
振り向いて欲しいから。
気に入られたいから。

恋は盲目と言いますが、彼女たちの行いは北岡くん以外にも波及してしまいます。
ですが、その犠牲を払ってでも北岡くんしか見えていません。
北岡くんに気に入られさえすれば他はどうでもいいのです。

そんな彼女たちでも、いつまでも演者でいることはできません。
偽りの性格で、仮面をかぶった表情で、好きな人と本当に向き合うことはできません。

いつかは、自分をさらけ出さなければならない。
本当の自分を評価してもらわなければならない

今まで積み重ねてきたもの。
それを全て捨ててでも好きな人と対峙しなければならない。

特に千花さんは、踏ん切りをつけるのに勇気が必要だったと思います。
それを迷いも無く断った北岡くんが、ちょっぴり残酷に思えました。

この作品では、好きだという感情からの人間関係の話ですが
私たちは学校や会社で人間関係を形成しています。

好きという強烈な感情で結ばれているわけではないですが
そんな中でも、気に入られようと自分を偽りつつ人間関係を作る場面はあるような気がします。

日常生活の中で人間関係が無いということは考えられません。
その中で人は、外向けの人格を知らぬうちに身に着けているのかもしれません。

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魔法少女を忘れない (集英社スーパーダッシュ文庫)

魔法少女を忘れない (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: しなな 泰之
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/06
  • メディア: 文庫



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