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【雑記】 魔性の群像 (徳間文庫) [読書]

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"森村誠一"著の小説『魔性の群像 (徳間文庫)』を読みました。
印象に残った点に関して感想を書いてみます。

この本は短編集です。
社会におけるストレスや鬱憤を魔性として物語にしています。




> 拘束で狭められていた視野が、スピードダウンして、視野が広くなった。
> ゆっくりと歩んでいると、地平線が広く見える。

会社では出世のレースが行われています。
ライバル蹴落とし、よりスピードを求め、社員は邁進します。

そんなレースがバカらしく思い、
レースから降りた主人公は人生の視野が広がります。

会社で出世するだけが目的の人生。
それは矮小でつまらない人生なのでしょうか。

もっと素敵な目的が人生にはあるはず、
そう主人公は思い、第2の人生を歩もうとします。

確かに都会人はやたらと急ぎますね。
時は金なりという言葉があるので、時間は貴重なことは分かるのですが。

東京の山手線で5分待つだけでイライラするのに
地方に行ったときに、次の電車まで15分でもノホホンと待てるのはなんでだろう。




> 矢ガモ事件は大々的に報道され、社会の憤激を集めたが
> 一方では同じ人間がレストランで平然とカモ料理に舌鼓を打っている。

人間の身勝手さが浮き彫りになる好例ですね。

矢ガモに対しては残酷だと同情するくせに、
カモを殺して食べることには無感動です。

カモにしてみれば、両方とも人間から受けた被害なのは変わりません。
でも、加害者である人間の側は別々のことのように振る舞っています。




> 会社に生活の中心を置き、
> 家はただ寝に帰る場所でしかなかった。

会社が人生の拠り所となっているオジサンたちは
人生の全てを会社と仕事に捧げ、滅私奉公します。

「家はただ寝るための場所」とは、なんと寂しいことでしょうか。
私なら逆に、「会社はただ働くための場所」となりますね。

会社に対して思い入れ(忠誠心)が弱いと思われそうですが、
そこまで会社に入り込んで、自分を殺して
その先に一体どんな見返りがあるというのだろう。

ドライな若者はオジサンウケしなさそうですけどね。





魔性の群像 (徳間文庫 も 1-54)

魔性の群像 (徳間文庫 も 1-54)

  • 作者: 森村 誠一
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2008/06/06
  • メディア: 文庫



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Lunamaria

◆ 「直chan」 さん
◇ niceありがとうございます
by Lunamaria (2008-07-19 00:19) 

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